発展途上
選挙に行こう。
トラックドライバーはこのところ人手不足に陥っていて、その理由というのが「長時間拘束される割りに低収入で仕事が過酷だから」だという。
なるほど、ということはトラックドライバー以外の仕事は「短時間で高収入で、仕事も楽」なのか。
聞くと、どうもそうでもないらしい。何でも日本は貧困化が止まらず、どの業界でももう長年、給料が上がってなくて、もはや日本は先進国ではなく、発展途上国なのだそうだ。
そして、それもこれも行政に責任があるらしい。
つまり、政治家は大企業の経営者に利益が回る政策ばかりを行うからこうなるというのだ。経営者に利益が行くということは、労働者の利益が削られるわけだ。
悲しい習性
政治家のおかげで潤った企業の経営者は、政治家に献金もするし、選挙応援で政治家を支援する。従業員にもその政治家に投票するよう呼びかける。従業員も、落ち着いて考えたら、その票はゆくゆくは自分たちの生活を苦しめるかもしれないが、今はとにかく上から言われるので従うしかない。悲しいサラリーマンの習性。
もう10年以上もそんなんだから、貧困にあえぐ労働者と裕福な富裕層との格差は広がるばかりで、同じ労働者の間でも、少しでも収入が多い者が下の者を見下すという、美しくない状況が続いていると、誰かが言っていた。
そんな状況なのに、選挙に行って投票する人は投票権のある人の半分以下なのだそうだ。半分以下の人が貧しい現状を良しとし、状況を変えようと思っていないことになる。
皆がちゃんと投票に行って、まともな政治家を選び、まともな政治が行われれば、経営者の利益より労働者の利益が重く考えられる世の中になるはずだ。
そうなればきっと、トラックドライバーの収入だって上がる。あきらめてはいけない。