簡単
トラックドライバーはこのところ人手不足が続いていて、求人でも「年齢不問、経験不問」と謳う会社が増えています。就業のハードルは低いように見えます。
仕事の大半は「トラックの運転」ですし、ありあまる財力も、人もうらやむ学歴も、類まれなる美貌も、高度な専門的知識も、誰もが恐れる戦闘力も、闇を照らす不滅の知恵も、千人に1人のカリスマ性も必要ありません。
普通運転免許さえ持っていれば、中型運転免許や大型運転免許の取得は、費用を負担してくれる会社があるそうで、「運転免許とやる気さえあれば誰でもなれる」とまで言う人がいるほどです。
中には見下して「他の業界で通用しなかった人間が最後にたどり着く底辺職」だなんて悪口を言う人まで出る始末。もちろん、当のトラックドライバーたちは「そんなのはナンセンス」と歯牙にもかけないようですが。
難しい
一方、トラックドライバーは高度な技能を要する専門職だという話も聞きます。トラックの運転は普通自動車の運転より難しく、さらに荷を安全に運ぶためには繊細な運転技術が必要になります。誰もができる仕事とは思えません。
また、トラックドライバーの給与は歩合制になっていることが多く、たっぷり稼ぐには、よりハードな仕事に挑戦し続ける必要もあります。責任も重く、交通事故のリスクがあるので、常に冷静でいることが求められ、また体力仕事なので日ごろの健康管理も欠かせません。
あらゆる職業に言えることですが、向き不向きもあります。
簡単なような、難しいような。
ただ、１つ言えるのは、確かにトラックドライバーには比較的簡単になることはできるが、トラックドライバーとして高給を稼ぎ続けるためには、努力と工夫、それとこの仕事との相性が必要だということです。
つまり、なるのは簡単だが、続けるには難しさもあるということかもしれません。