末は博士か大臣か
いつの時代も、子どもたちが憧れる花形職業がある。
昭和の昔は野球選手や弁護士、医師、政治家、大学教授だっただろうか。大臣や博士は出世の代名詞だった。大手有名企業の社員、公務員なんかもそうだったのかな。いずれも高給取りだ。
高給取りならトラックドライバーもそうだったはずだが、花形職業とは言えなかった。
少し前の花形職業と言えばYouTuberがそうだったようだ。何でも「楽そうだから」だったらしい。
それがコロナ禍を経て、再び会社員が脚光を浴びているのだとか。会社員って、やけに漠然としているが、コロナ禍でリモートワークが増え、間近で仕事をするお父さんの姿を見た子どもの心を鷲づかんだようだ。これも「楽そうだから」か?
必須科目
そんな今、もしトラックドライバーが日本一の花形職業になったらどうだろう。
トラックドライバーを10人募集すると、たちまち1万人くらいの若者が殺到し、全く持って「狭き門」となるのだ。
会社側は仕方なく「採用するため」ではなく、「落とすため」に高学歴を応募条件に入れる。中型運転免許の取得も、求人に応募する際の必須となる。
となると、カリキュラムの中に中型運転免許取得を含む大学も出てくるかもしれない。少子高齢化で若者の数は減ってきていて、大学も1人でも多くの学生に入学してきてほしいので、流行には必死で媚びる。
実は僕はこの春から、親の反対を振り切ってトラックドライバーになった。もしもトラックドライバーが日本一の花形職業になったら、反対した親を見返せるんだけどな。