今さら
30代でトラックドライバーになり、今は40代だ。業界ではまだまだ若い部類かもしれないが、自分なりには経験を積んできたつもりだ。
トラックドライバーになった当時も業界は人手不足だったが、最近はますますそれが加速しているような気もする。何せ日本は少子高齢化が進み過ぎ、トラックドライバーだけではなく、いろいろな業界が人手不足に陥っている。これもすべて若い男女が安心して子どもを産み育てられると思えるような国にしてこなかった政治家のせいだと思うが、今さら言っても仕方ない。
多くの業界で人手不足がまん延しているが、それでもトラックドライバーという仕事の魅力をもうちょっとうまく広めることができれば、少しはマシな状況になるような気がしないでもない。
汗臭い言葉
若い人がトラックドライバーの仕事を避けたがるのが「過酷で収入が低いから」だとを聞いたことがある。今の世の中、楽してたくさん稼げる仕事がゴロゴロ転がっているようにも思えないのだが、もちろんだからって「仕事なんだから自ら進んで苦労してみろ」なんて汗臭いことを言うつもりはない。
しかし、現役トラックドライバーとしては、そんなに嫌がるほどに「過酷で低収入」かあ?と思う。だって、仕事の大半はトラックの運転で、年収は400万円くらい稼ぐ。貧困化の進む今の日本で年収400万円と言えば、それなりのもんだと思うのだが。
もちろん、世の中には年収400万円以上を得られる仕事もある。しかし、そういう仕事は「トラックの運転してりゃお金がもらえるなんて楽」だなんて言っていられないほど過酷だろう。