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トラックドライバー 体験談

消えた唐揚げ part2

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戦慄の夜

体力仕事でもあるトラックドライバーの仕事をしていると、ついついお腹が減る。何だか、しょっちゅうお腹が空いているような気になる。
そんなわけで、食事はついついガッツリとお腹を満たせるものになってしまう。俺は中でも、唐揚げが大好きだ。好き過ぎて、仕事がなくてガッツリ食べなくていい日でも唐揚げを食べてしまう。夜中に急に唐揚げを食べたくなり、無意識に鶏肉を揚げていることもある。パジャマ姿で菜箸を持ち、ジュウジュウと音が鳴るフライパンの前に立っている自分に気付き、戦慄する。
ただ、唐揚げばかり食べていると、やはり健康面に問題が出てきそうなので、俺は自分の食生活を他人に勧めたりはしない。
こんな俺も、トラックドライバーになって10年以上になるので、たまには新人を隣に乗せて仕事を教えることもある。その日も、3日前に入社した新人を助手席に乗せ、トラックのハンドルを握っていた。

ウキウキの日

その日、俺はいつもよりウキウキしていた。何も、横にジャニーズ系の可愛い新人を乗せていたからではない。
実は最近、会社の近くに新しい唐揚げ専門店ができ、昼に食べようと思って、そこの唐揚げ弁当を買っておいたのだ。いや、正直に告白すると、唐揚げ弁当、プラス単品の唐揚げ盛り合わせを買った。
それで、その日は新人にも仕事の話よりも唐揚げの魅力についてたっぷり語った気がする。
さて、俺はそのころは荷を降ろす会社の敷地にトラックを停めさせてもらい、車内で昼食を取るようにしていた。弁当屋で買った唐揚げ弁当が多いのだけど、その日は専門店の唐揚げ弁当、プラス唐揚げの盛り合わせだ。
「メシにしようぜ」と言って新人を見ると、バッグからサンドイッチを取り出して食べ始めた。まあいいや、人それぞれだ。
俺は唐揚げ弁当を広げ、横に唐揚げ盛り合わせを置き、食べ始めた。

テカテカの口

すると、そこの会社の担当者が書類を持ってやって来た。何か、書類に不備があるらしい。チクショー、これは新人に「君、対応しといて」と任せるわけにいかない。
俺は食べかけの弁当を運転席に置き、担当者と一緒に倉庫に走った。そこで荷を確認して書類も確認し、間違いのないことを納得してもらってトラックに戻った。
トラックに戻ると、新人はサンドイッチを食べ終わっていた。しかし、食べたのがサンドイッチだったにしては、やけに手先がテカっていた。見ると、口の周りにもテカりが見えた。
「もしかして!」と思って弁当を広げると、まだ5個は残っていたはずの唐揚げが、残り3個になっていった。
俺は頭の中が真っ白になった。

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