賢い人たち
世の中、「差別をなくそう」「偏見はいけない」なんて言われている割りに、ネットではいまだに「トラック運転手はバカばかり」だの「トラック運転手は底辺職」なんて職業に対する偏見を見掛けます。
「トラック運転手はバカばかり」というのは、学歴不問で求人しているからでしょうか。
確かに、東大をはじめとした一流大学の卒業者で、高学歴の政治家や官僚たちは、皆さん賢い方ばかりです。どこかの会社から高額接待を受けて糾弾された某官僚は反省して「できるだけ改善したい」なんておっしゃっていました。「できるだけ」「したい」ってことは、たとえ改善できなくても「できなかった」で済むわけで、ずいぶんと賢い弁明ですよね。
某大臣がよく使う「スピード感を持って」にも感心するしかありません。「スピード感」ってことは「スピードを出している感じ」ということで、実際に「スピーディに」やる必要はないわけで、これまた実に賢い言い方です。
想像すると
庶民にはなかなかできない言い方です。職場でそんなことを言ったら、上司や先輩に注意されてしまいかねません。
なるほど、トラック運転手は低学歴でも就くことができる職業です。トラック運転手は、頭は良くないのかもしれないですね。それでもやはり、他人から言われると腹も立ちます。イラっともします。
でも、そんな風に職業差別したり、偏見を持っている人はごく少数だと、トラック運転手は知っています。そんなごく少数の人たちのたわごとにいちいち反応していたら、それだけで人生がもったないことも知っています。
また、そんな差別や偏見を発信しなきゃいられないほど、その人たちのストレスがたまっていることを想像すると、何だか可哀そうに思えてきます。
トラック運転手は、頭は良くないかもしれませんが。