ドライバーのための転職情報コラム

KORAPITA(コラピタ)

タクシー運転手

彼は南方からやって来た

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イメージ通り

先日、僕が勤めるタクシー会社に新人が入って来た。
なかなか色黒の青年で、40代の先輩社員は「松崎しげるかっ」という親父ギャグ的な突っ込みにも余念がなかった。聞けば年齢は20代後半で、生まれも育ちも沖縄だそうだ。
南国育ちで色黒というのもいかにもイメージ通りだが、彼の家も海岸近くにあり、しょっちゅう海で遊んでいたので、年中日焼けをしているような色黒に仕上がったのだという。
勝手なイメージだけど、沖縄の人はよく言うと「おおらか」、別な言い方をすると「時間にルーズ」だと思っていた。
しかし、それは杞憂だった。彼は勤勉で時間もきちんと守り、僕のイメージを軽くくつがえしてくれた。色が黒いだけに、笑うと白い歯が余計に目立ち、周囲を明るく和やかな雰囲気にもしてくれた。
タクシー運転手の仕事は接客業でもあるので、そんな彼の「人を和ませる」雰囲気が、採用の決め手になったのではないかと思う。

たっぷり稼いだら

心配だったのは土地カンがないことだった。
しかし、それも持ち前の勤勉さでクリアしていった。休みの日も営業エリアのあちこちに足を伸ばし、実地で道やランドマークを覚えていったみたいだ。最初のうちは「道に迷った」なんて落ち込んでいる姿を見掛けたこともあったが、しばらくするとそれもなくなった。
僕はと言うと、タクシー運転手になって約3年。仕事にも慣れ、最近はだんだん惰性で仕事するようになり、売り上げも伸びなくなっていた。
しかし、慣れない土地で初めて就いた仕事に一所懸命打ち込む彼を見ているうちに初心を取り戻してきた。
聞けば、彼はタクシー運転手として働いて資金を貯め、ゆくゆくは自分の会社を起業する夢を持っているのだとか。
そのときは、僕も雇ってもらおうかなと思い始めている。どんな仕事かは知らないけど。

-タクシー運転手

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