気が楽
俺がトラックドライバーになったのは5年くらい前。
高校を卒業して建築現場とかで働いたりしたけど、チーム仕事にどうもなじめず、トラックドライバーに転職した。
これが俺にとっては大正解だった。
トラックドライバーは基本的にチーム仕事じゃない。もちろん、物流という経済システムの一端を担う仕事であり、他の業種との連携は欠かせない。けど、トラックを運転して荷物を運ぶという作業は基本的に1人でやるもんだ。これが何と言っても気楽。
それに、例えば建築のように、上達にも年季の必要な技術は不要で、磨くべき技術は運転くらい。もちろん、これも経験によって上達するものだが、とは言え、スピードレーサーのような運転技術が求められるわけではない。やはり気は楽。
将来も安心
給料は荷を運べば運んだだけ、つまりやればやっただけ稼げるので、それがモチベーションにもなる。
それに何と言っても安定した職業だ。
物流は便利な生活には欠かせないもので、さらにトラックドライバーは人手不足が続いているので、1つの会社で物足りなくなっても求人は結構出ている。選択肢は多いほうだ。
「ゆくゆくはトラックドライバーの仕事はAIに替わられる」と言われているけど、AI制御のトラックを運転するなんて、もしかしたらトラックドライバーの負担が減って仕事が楽になるかもしれない。
気は楽だし、やりがいもあるし、安定性もある。それがトラックドライバーの仕事だと思えてしまう。