カウボーイならぬカーボーイ
長距離のトラックドライバーは、仕事中に好きな音楽を聞きまくることができる。
昔は、トラックドライバーと言えば演歌だったらしい。いかにも昭和な話で、まあ俺も生まれは昭和だけど、演歌とトラックドライバーの関係はよく分からん。
俺がもっぱら聞くのはカントリー・ミュージック。アメリカの音楽だ。
CDショップに勤める友人の話だと、ここんとこ邦楽に比べて洋楽の人気は激減らしい。演歌は邦楽、カントリーは洋楽。ま、俺には「洋楽より邦楽人気が上」は当てはまらないわけだ。
カントリーをネットで検索してみると、トラック運転手のライフスタイルを歌ったトラック・ドライビング・カントリーなんてのもあるらしい。けど、英語の歌詞なんて俺には分からない。
カントリーは伸びやかな歌声、のどかな雰囲気、そこから感じられる広大なイメージが良いんだよね。何か穏やかに運転できると言うか。
故郷へかえりたい
ベタなところだと70年代の「カントリーロード」なんて、まさにイメージするカントリーそのもの。実際には木々に囲まれた、くねくねした山道を走っているが、頭の中では広大な大陸をゆうゆうと進んでいる感じ。
「カントリーロード」はいろいろな人が歌っていて、日本人も歌っていてアニメ映画「耳をすませば」の主題歌にもなっているけど、俺がよく聞くのはジョン・デンバーって人のバージョン。この人が本家本元らしい。“いかにもカントリー”なアレンジと歌声が、耳に実に心地良い。
信号で止まったり、こまめな操作が必要な街中での運転には、アップテンポな曲が合う。同じくジョン・デンバーの「すばらしきカントリー・ボーイ」がそんな状況にまさにピッタリだ。気持ちがウキウキしてくる曲で、ホント、穏やかに運転できるよ。