私たちにできること
厚生労働省が今年2019年9月6日に「トラック運転者の長時間労働改善に向けたポータルサイト」を開設しました。トラック運転手の長時間労働の現状を紹介し、その改善に向けた取り組み、施策などを国民、荷主企業、運送事業者らに知ってもらおうという内容です。
トラックによるいろいろな輸送で恩恵を受ける個人が、トラック運転手の労働時間削減のためにできる工夫も紹介されています。通販で注文した翌日に商品が届くような生活、コンビニにいつでも商品が並んでいるような生活、そんな便利な生活をこの先も続けたいと思っている人は、この工夫を実践しましょう。
さもなきゃ、過酷な労働時間の長さからトラック運転手のなり手がいなくなり、生活は途端に江戸時代の不便なころに戻ってしまいます。
何すりゃいいのか分からないこと
このサイトでは他にも、荷主企業、運送事業者に向けたコンテンツもあります。
今までのやり方ではダメなので、仕事の仕方を改善しろということなのですが、そのためのガイドラインやらパンフレット、レーフレット、手引きがアップされています。
中にKPIを活用した物流改善の手引きってのがありました。KPIとは、Key Performance Indicatorの頭文字で、業務のプロセスを定量的に測定したデータのことのようです。要するに、業務プロセスの良い点、悪い点を「見える化」することで改善ポイントが分かるので、うまい具合に改善しよ!ってことらしいです。
ただ、それを解説した文章は法律用語の固まりのようで分かりにくく、恐らく普通の人は「具体的に何をすりゃ良いのか」はちんぷんかんぷんでしょう。
さすが省庁の職員は頭が良い人がそろっています。
大企業はともなく、日本の企業の90%以上を占めるという中小企業や零細企業で、この難解な手引きをうまく活用できるかどうかは、ちょっと不安です。