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トラックドライバー 体験談

あるトラック運転手の人生

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この道ひと筋

俺は50代のトラック運転手だ。
テレビで映画「トラック野郎」を見てトラック運転手の仕事に憧れ、高校を卒業してすぐに業界に飛び込み、以来、キャリアを重ねてきた。フォークリフトや玉掛けなどの資格も取った。
トラック運転手はジャガイモも育てない。米も育てない。自動車も作らない。ただ荷物を運び続ける。
毎日重い荷物を運び、腰も痛めた。仕事をまるで拷問のように感じることもあった。そんな仕事の後は、少しだけ酔っぱらう。そしてその翌日も、俺は荷物を運び続ける。麦も育てない。ビルも建てない。
景気が良かったころも知っている。水商売の女に入れ込んだこともある。稼げるときにたくさん稼ぎ、うまく転職すれば良かったかもしれない。しかし、俺にはそんな「賢い生き方」はできなかった。

結局、俺は荷物を運ぶ

今はトラック運転手のなり手がいないという。
「トラック運転手は社会の底辺だ」という声も聞く。その一方で「日本の物流を支え、経済を支える、尊い仕事」という声も聞く。俺にはどっちが本当かは分からない。もしかしたら、どっちも本当かもしれない。
見上げちゃいけない。見下ろしてもいけない。
仕事で疲れ切って、人生にうんざりすることもある。とはいえ、死ぬのは怖い。
この先、どんな運命が待っているかは分からない。分かっているのは、どんな困難でも立ち向かっていかなきゃならないということ。
そうでなきゃ、死んだ後で俺は腰抜けと呼ばれてしまう。天国の門をくぐるとき、俺には名声も財産もないだろう。俺が持っていけるのは、トラック運転手として安全運転を守って働き続けた、その心意気だけだ。
そして今日も俺は荷物を運び続ける。

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