バス運転手の大変な現実
人手不足の続くトラック業界、タクシー業界と並んで同様の状況になっているというのがバス業界。特に路線バスの運転手は深刻な“なり手”不足だと言います。
そんな路線バス運転手の平均年収はおよそ400万円だというデータもあります。驚くほど高額なわけではありませんが、普通に「良い」とは言えるのではないでしょうか。
路線バスは決められた時刻通りにバスを走らせるので、基本的に残業はありません。朝早くから夜遅くまで路線バスは走りますが、早番、遅番があります。
早番の場合、かなり早い時間に出勤し、制服に着替えたり、アルコールチェックを受けたり、車両の点検などを行って乗務を開始し、終わって退社するのは夜になるでしょう。
拘束時間は長いかもしれません。土日や祝日の勤務も珍しくはありません。大勢の乗客が乗ったバスを運転するのですから、運転自体にもとても神経を使う必要があります。運転手にからんだり、他の乗客ともめる、ふらちな乗客もたまにはいるでしょう。
また、各バス停には“ほぼ”決められた時刻に到着しなければならず、早すぎても、もちろん遅くなってもいけません。
超絶テクニックにメロメロ
路線バスの運転手はタクシー同様に運転手というだけではなく、接客業でもあります。とはいえ、タクシー運転手ほどに乗客の相手はしません。職場でのわずらわしい人間関係もあまりありません。
そんな路線バスの運転手として働くには、大型第二種運転免許が必要です。この大型第二種運転免許の取得には、普通自動車運転免許か大型一種自動車運転免許、もしくは大型特殊自動車免許を取得し、通算3年以上の期間が経っていることが必要な条件になっています。
大型二種運転免許は入社後に取得を支援してくれる会社もあれば、大型二種運転免許が採用の条件になっている会社もあります。
人手不足が続いていますが、このように、ただの「バス好き」ではなかなか務まらないかもしれないのがバス運転手の仕事のようです。
かくいう私は、ただの「バス好き」女子です。少女のころ、奈良に住んでいて、狭い道路を軽々とバスで行く運転手の神業に魅せられました。それ以来、お慕いしています。
高校卒業したときには自分でバス運転手になろうと思っていたのですが、自動車学校に通ってて、自分には運転の才能がないことに気づき、運転手は断念。今は「バス運転手の嫁」の座を狙っております。だから、若い男性諸氏にどんどんバス運転手になってほしいです。