状況に一石を投じる
外国人雇用に関する新しい制度が来年2019年にスタートすれば、日本国内の人手不足に悩むさまざまな業界の状況が変わっていくはずだ。
ただし、今のところの制度の範疇にトラック運転手は含まれていない。つまり、今は人手不足のトラック業界に大量の外国人を投入することはできないわけだ。
外国人の労働者受け入れ拡大に関しては、まだいろいろな問題があるのも事実。地域での外国人との共生とか、多くの外国人の中に混じっているかもしれない“悪い人”問題とか。
中には「外国人が日本人の職を奪っていく」なんてことを言い出す人もいる。けど、そもそも日本人がその職になかなか就かないからいけない。
赤ちゃんよ永遠に
少子高齢化が進み、日本人の人口が減っているから労働者が減るのは当然で、外国人に働きに来てほしくないなら人口を増やすしかない。けど、それがなかなかできないからやはり外国人にどんどん働いてもらうしかないだろう。それがどうしようもない現実だ。
そんな中、繰り返しになるが、トラック業界はまだ外国人労働力を受け入れられるようにはなっていない。だが、外国人労働者を受け入れられる制度ができれば、経営者は“真面目で勤勉な外国人”を多く採用し、日本人が入り込む余地がなくなってしまうかもしれない。
トラック運転手という職業には「やればやっただけ稼げる」「自由度が高い」など、多くのメリットが存在する。外国人労働者を受け入れるようにはなっていない今のうち、日本人が、メリットも多いトラック運転手の仕事に就いておくべきかもしれない。