ドライバーのための転職情報コラム

KORAPITA(コラピタ)

トラックドライバー 体験談

ユーザーとして、宅配サービスに携わる人たちのために

更新日:

宅配業者の驚きの映像に受けた衝撃が変わっていった

僕は運送業に携わっているわけではないけど、最近特に、アマゾンや楽天などでネット通販をよく利用するので気にしていることがある。というか、ネットの動画で見たのでことさらに気にし出したと言うべきか。その動画は、防犯カメラか何かに写っていた宅配業者の姿。せっかく荷物を運んだのに、留守宅。もしかしたらそんなことが続いたのだろうか、荷物を蹴飛ばすか何か乱暴に扱っていた。

ニュースでも取り上げられた映像。あれを見て、みんなどう思ったか。「なんてひどいことを! とんでもないやつ」という感想ばかりではないはず。「そりゃ、苦労して運んだのに受け取ってもらえないならあんな気分にもなるだろう」と同情を寄せた人も多いのではないだろうか。ニュースでも最初はひどいやつがいるという論調から、あそこまで追い詰められる職場の大変さがあるというように、次第に変わって行ったのを記憶している。

国土交通省の資料によれば、宅配便の取引個数は過去10年間で10億個以上も増加し、そのうちのなんと2割が再配達だと言う。と言うことは宅配業者は5軒に1軒は無駄足を踏まされ、そのために2度手間を食わされ、それがために残業にもなったりする。配送車の走行距離も増え、Co2の排出量も増す。

さすがにこれをきっかけに、宅配業者各社ともさまざまな対応策も打ち出し(そうしなくては宅配業者の人手が集まらない)、再配達の防止に気を使うようになった。

宅配料金はもっと高くていいんじゃないかと思う

共働き世帯のための宅配ボックス(捺印内蔵)とか、郵便局やコンビニ・宅配ロッカーなどでの荷物の一時預かりの利用にポイントを加算する方法とか、お急ぎ便・その日配送などの料金の値上げとか、遅くなってもいい・配送日時も問わない配送の選択とか、いろいろ対策は打ち出されているようだけど、果たして通販の増加にそれは追随してるのだろうか?

ふだん町を歩いてると、宅配便の配送の人たちは朝早くから夜遅くまで、雪の日も大雨の日も暑い日もたくさんの荷物を運んでみんな飛びまわっている。ほんとうに頭の下がる大変な仕事だと思う。どうか心身の健康に気をつけて、手厚い待遇で働いていただきますようにと、いつも後ろ姿に願わずにはいられない。

S社で働くあなた、K社で頑張るあなた、これからの時代、けっしてあんなニュースにあったようなことにならないよう、少しでも理不尽に感じたら、ちゃんと待遇改善を会社に要求してください。僕としては、デパートなどに買い物に自分で行く手間と時間と労力を考えたら、もっと送料は高くてもいいんじゃないかと思う。

こんなふうに思ってる人は少なくはないはず。モノが動く・ヒトが動くということはこの先未来永劫あるわけだから、宅配業界で働く人たちの待遇条件も変わっていくんじゃないだろうか。

-トラックドライバー, 体験談
-,

Copyright© KORAPITA(コラピタ) , 2024 AllRights Reserved Powered by AFFINGER4.