トラックのコクピットは居住環境
どんな仕事であれ、職場環境にこだわってみることはとても大切だと思います。なぜなら、人はだれでも1日の大半を職場で過ごすからです。在宅ワーカーでもない限り、自分の家にいるよりも長い時間を職場で過ごします。
そして、職場で長時間を過ごす代表と言えば、やはり長距離のトラックドライバーではないでしょうか。
夜も車の中で過ごすことが多く、各地の提携倉庫間を回ったりする場合や、持ちトラを任される場合などにはほとんど職場環境と言うより自分のすみかといってもいい状況になります。
着替えや何種類かの靴、趣味のオーディオ、無線機、パソコンなども車の中に備え、こだわりの空間作りを楽しむ人も多いはず。でも一番大きなこだわりは案外後回しになります。
それは自分の気に入った車種を選んでいるかということです。
その会社がどの車種を選んでいるかもポイント
よく求人サイトで、その会社で普段使っているクルマが写っている写真を見かけますが、このとき、トラックヤードに並んでいるクルマの車種と置き方も、就職先の運送会社を選ぶ重要なポイントになります。
条件がよほど有利なものであったとしても、特装車は別としてメーカーや車種がみんなバラバラというところは避けたほうが賢明かもしれません。車種やメーカーがあまりにも違うと、一定年数で更新していない場合や、普段の点検やメンテナンスが庫内でできなかったり、補充部品などが揃わない場合が考えられます。
理想的には全車種がびしっと揃っていて、たとえ演出でもキチンと並んでいると言うことありません。その会社の道具への気の使いようが分かるというものです。
その前提に立った上で、三菱ふそうか、日野か、いすゞか、UDか、ボルボか、どのメーカーで揃えているかを見て行きましょう。
比較試乗する機会は少ないかもしれませんが、モーターショーなどをこまめにマークするのも手です。なにしろ、トラック選びは自分の住まい探しと同じようなものですから。