「 投稿者アーカイブ:saitou 」 一覧
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やつらはときどき帰ってくる
イキったやつら 我々トラック運転手にとって厄介なものはいろいろある。俺にとっては、中でも自転車が一番厄介だ。 自転車は小さく、細く、大型トラックに乗る俺の視界に入りにくい。そのくせ、我々トラックが走る ...
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ペット攻めたり
1人だけ トラック運転手として働いている僕は、忙しく毎日を過ごしていて、それだけに充実している。長距離の仕事ではないので、数日家を空けるということはないが、朝早くて夜は遅いことも多いので、いつの間にか ...
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あれ
それを感じたら 車の運転が好きで、子どものころから憧れていたトラック運転手になった。 トラックの運転が楽しくて仕方がなく、それだけに仕事を仕事とも思わず、荷を運びまくって収入もグングン上がった。 後は ...
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霧
闇と沈黙 それはトラック運転手の先輩から聞いた話。 その先輩は10歳年上で、話も30年くらい前のできごとだ。 当時、先輩は今とは違う会社で工場へ部品を運ぶ仕事をしていた。真夜中に山の中の峠道を走ること ...
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子どもの憧れの職業
純真じゃなくてアホ よく「子どもは純真だなんて言うが、あれは嘘だ。子どもは自分の欲望に素直だから残酷だ」と言うが、その通りかもしれない。 ここのところ、子どもの人気職業にYouTuberが浮上してきた ...
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真夜中の焼肉パーティ
スーパーモデル 真夜中に目が覚め、無性に焼肉を食べたくなった。 こんな話に共感できる人はいるだろうか。誰も共感してくれなくても、事実だから仕方ない。 俺はトラック運転手の仕事をしている。この仕事は体力 ...
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運が良ければ
気持ちの良い連中 昔の映画を見ていたら連隊の隊員たちが「たった1300km歩くだけ、運が良けりゃケンタッキーに着ける」みたいな歌を歌って行進していくシーンがあった。映画そのものも古いモノクロ映画だし、 ...
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迷子の記憶
多かった引っ越し 僕の父親は建設会社に勤めていて、そのため我が家は引っ越しが多かった。建設作業中、ある街に住んでいても、その仕事が終わり、父が次の建設現場に行くと、その現場に近い街に引っ越すからだ。 ...
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呪われた荷物だったかもしれない話
真夜中の仕事 これは祖父から聞いた話。 祖父は若いころ、人口2千人くらいの地方都市でトラック運転手の仕事をしていた。 祖父が働いていたのは運転手が5人ほどの小さな会社だったが、その町の入り口近くには、 ...
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トラック運転手になるのは難しい
誰でもできる? トラック運転手のことを「他の仕事をできなかったヤツが就く底辺職」だなんていう輩がいます。 トラック運転手として就職するのに学歴不問だったりすることも、そんなことを言われる一因のようです ...