水を得た魚
トラックドライバーやタクシードライバーは、車の運転が主な仕事になる。車の運転は運転免許さえ持っていれば「誰でもできる」ので、世の中の多くの人がトラックドライバーもタクシードライバーも「誰でもできる」仕事と勘違いしてしまいがちだ。
トラックドライバーの仕事もタクシードライバーの仕事も決して「車の運転」だけしていればいいものではなく、しかも「車の運転」もかなりの長い時間続けなければいけないので「誰でもできる」から「トラックドライバーの仕事でもやってみようかな」といった「でも」付きの軽い気持ちでやると、後で後悔してしまう可能性も高い。
職業にはやはり適正がある。始めた動機が軽い気持ちでも適性があれば「水を得た魚」となり得るが、適性がないと「トラックドライバーの業界はブラックだ」などと毒づきたくなってしまう。
誇り高き人
トラックドライバーもタクシードライバーも専門性の高い技能職だ。その仕事に就くなら、やはり「思い」があったほうがいいだろう。
「昔から憧れていた」でもいいし「運転が好き」でもいい。「何となく向いている気がするので、とにかくこの仕事でガムシャラにお金を貯めたい」でもいいだろう。
トラックドライバーなら「物流に興味がある」「物流の現場を学びたい」、タクシードライバーなら「接客業が好き」ということでもいい。
そういった「好き」「興味がある」「こうしたい、ああしたい」という「思い」があると、仕事をやり遂げたときの達成感もある。その達成感は「誇り」にもつながる。
「誇り」を持って仕事できる人は幸せだ。