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トラックドライバー 体験談

荷を積んでいる時と積んでいない時の違いを体感していますか?

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荷を積んでいない時がむしろ危険なことが多い

自家用車でも、自分1人だけで運転する場合と、レジャー用品もたくさん積み込んで家族みんなで出かける場合とでは、ブレーキの効き具合やカーブでの安定感などが微妙に違います。それと同じように、いや、クルマが大きいだけにそれ以上に、トラックでは荷を全く積んでいない場合と満載している場合では、運転の手ごたえが違います。

運転のしやすさというかパフォーマンスは、荷の満載時、つまり規定の最大積載重量において最大となるよう設計されているのが一般的です。つまり、積載量いっぱいに荷を積んだ時がベストな状態。過積載は言語道断ですが、この最大積載量でベストなパフォーマンスという手ごたえをまずつかんでおきましょう。

からっぽ状態と満載状態の間の各段階に気をくばる

気をつけなければならないのは、同一の車種で、荷を降ろしてからっぽの状態における操作性と、満載状態における操作性の差異。荷を積んでいない時に、積んでいる時と同じようにブレーキを踏むと効きすぎてしまい、力があまってしまうので、下手をすると横転したり、大きな段差でも乗り越えたりして危険です。タイヤも空転しやすく、後輪も横滑りしがちです(シロウトさんは荷をおろした解放感からついやってしまう)。

基本的には、荷室がカラの時には、アクセルもブレーキも50%ぐらいの感覚で踏みましょう。アクセルはそっと踏み込み、ブレーキは早めに軽くといった具合です。対して、満載している時には「ノッキング」をしないよう、徐々にアクセルを踏み込むようにします。

発送元から荷を満載して出発し、届け先で全部を下ろすというルーティンであれば、“からっぽ”と“満載”の2パターンだけ体感して覚えておけばいいのですが、問題は配送などで、発送元では満載、経路途中で少しずつ荷を降ろすような場合。この場合、満載時に対して今何%ぐらいかを常に気に留めておくとベターでしょう。

実際には、トラックの大きさや荷積みの重心の位置、それから道路の勾配など、多様なファクターがあるので、究極的には“クルマとドライバーの一体感”を体で覚えることです。まあいろいろありますが、%の目安は目安として、アクセルもブレーキもカーブも無理なく自然に安全に。ベテランはちゃんと心得ているものです。

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