ドライバーのための転職情報コラム

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タクシー運転手 体験談

社長からタクシー運転手に転身

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人は人の上に人を作らないはずですが

「タクシー運転手は底辺」などという人がいます。
人間をヒエラルキーで分けたがるのは、学者さんでもなきゃ、人として誉められたことではありませんが、それが人間のサガかもしれませんな。自分が誰かの上に立っていると認識したいのでしょう。
何をもって「底辺」とするかも議論が必要ですが、社会生活に失敗した人間がほかにやることなくて就く仕事がタクシー運転手なので「底辺」だそうです。その賛否はともかく、また、それだけじゃないことも事実ながら、タクシー運転手という職業にそういう面があるのも事実。
かくいう私も、経営していた会社を倒産させ、50代でタクシー運転手に転職しました。「タクシー運転手は底辺」などという人から言わせれば「底辺の人」かもしれません。

経営者とタクシー運転手の共通項

元社長のタクシー運転手って案外多いんですよ。
ただ、社長として多くの部下をリードしつつバリバリやってきた人は、やはりあまり長続きしないようです。何と言うんでしょうか、エラソーな態度や口の利き方が板についていると言いますか、お客様に心遣いする接客業がなかなかできず、挫折するようです。
その一方、社長とは営業マンでもあります。顧客のニーズをつかみ、それに合った提案に心を砕く、そんな営業テクニックを身につけ、得意先に頭を下げてきた中小・零細企業の社長なら、タクシー運転手として案外間に合うものです。私がそうです。
むしろタクシー運転手のほうが楽しいとさえ感じています。お客様を探すのはマーケティングの手法ですし、上司の指示で動くわけじゃないタクシー運転手は、いわば独立した事業主です。今までの経験がムチャクチャ生かせます。
女房は「タクシー運転手になって、前より明るくなったわね」と言います。

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