大きな存在
トラックは邪魔な存在だ。
車体が大きく、前を走られると前方が見えにくくなり、後ろを走られると追い立てられているような圧迫感があり、横を走られると車線変更の妨げになる。
しかも、ノロノロ運転するのでこちらはスイスイと前へ行けない。かと思うと、車間距離をやけに詰めてきたり、暴言を吐いたり、クラクションを鳴らしたり、やりたい放題だ。
これはきっと、トラックのような大きな車を運転していることで、トラックドライバーがあたかも自分が「大きな存在」になったかのような誤解をして、そんな偉そうな「オレ様」振りを発揮しているのに違いない。
オレ様気分
という見方をする人もいるかもしれません、それは誤解です。
そりゃ、中には大きな車を運転していることで、自分自身が「大きな存在」になったと勘違いしている人もいるでしょう。
同様に、普通自動車のドライバーだって「自在に機械を操る」快感から「オレ様」になる人だっています。そういう人はあおり運転や危険運転をしたりします。
そういう人たちに比べたら職業ドライバーであるトラックドライバーは、何よりも安全に、確実に、時間通りに荷を運ぶことが求められる分、運転もていねい、おだやかになります。やりたい放題やっている場合ではありませんから。