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トラックドライバー 体験談

もしも、トラックドライバーの仕事が楽しくなってきたら

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楽しくない

若いころはバンドブームで、私も将来はミュージシャンになろうかなと思ったこともあった。すると親は「音楽は趣味で楽しめばいい。仕事は生活のために必要だからやるものであって、楽しくなくて当たり前」と言う。
我ながら素直だったし、実はそれほど苦労してミュージシャンの道に進みたかったわけでもないので、学歴も控えめだったこともあって、しっかり稼げるトラックドライバーになった。
最初は市内の倉庫や工場などを回る配送の仕事から始め、県を越える中距離輸送、遠方に行く長距離輸送と、経験を重ねてキャリアアップして収入も増えていった。

遅咲き

確かに仕事は楽しくなかった。車の運転は苦手ではないが、ミもフタもない言い方をすると、しょせんは運転なので、そもそも楽しいも何もない。ただ黙々と運転するだけだ。
他人と接することもあまりないので、何か新しい刺激を受けて「楽しい!」と思うこともない。ただ黙々と荷を運び、届けるだけだからね。
それでも「仕事は楽しくなくて当たり前」と思っていたので、別に何とも思っていなかった。
だが、トラックドライバーを何年も続けていると、何だか次第に楽しく思えてきたからアラ不思議
何年も続けていると技能も向上する。自分なりの向上だが、その技能の向上を実感できることも度々あるので、そんなときは本当に楽しい。思わず鼻歌も出る。
「仕事って楽しいんだ」と気づいた。

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