命を賭ける価値
トラックドライバーやタクシードライバーのような職業ドライバーが万難を排して守らなければいけないのは安全運転です。他のあらゆることより優先させるべきものですし、優先させるだけの価値があるものです。ドライバーが命を賭けて取り組む価値があると言ってもいいでしょう。
そして安全運転にとっての一番の強敵と言えるのが、睡魔です。運転中に眠くなると、安全運転に気持ちを集中できなくなるばかりか、最悪、意識が飛び、そのまま事故を起こしてしまう危険があります。
睡魔は人間の本能に直結した欲求なので、抵抗が難しいところが恐ろしいポイントです。ですからあらかじめ、なるべく睡魔に襲われにくくなるよう、体調を整えておく必要があります。
最凶最悪な敵
睡魔に襲われないなんて無理だ！ 睡魔の恐ろしさを知らんのか！と、憤る方もいらっしゃるかもしれません。確かに睡魔は強力で、その魔の手から逃れることは容易ではありません。ウルトラマンを倒したゼットンと、ウルトラセブンを倒したパンドンの両方を合体させたゼッパンドン並みの厄介な相手かもしれません。
それでも、睡魔に襲われにくくするくらいは、工夫次第でできないこともないかも、です。
工夫とは、普段から質の高い睡眠を確保しておくということです。質の高い睡眠とは、身体も精神もしっかり休息し、身体や精神のエネルギーを回復させ、勤務時間中の活力を持続させられるような睡眠のことです。
衣食足りて睡眠を得る
睡眠の質を高めるためにまず重要なのは食生活です。栄養バランスの取れた食事であることはもちろん、寝る2時間ほど前には食事を済ませておくことも肝心。人は食事すると消化器官が活動を始め、そのため、しっかり休息することができないからです。
それに自分に合った寝具、パジャマを使うようにしましょう。心身をリラックスさせて快適な睡眠へと導いてくれます。寝具もパジャマも、吸水性、吸湿性、通気性、保温性に優れたものが良いです。
また、お風呂に入ってリラックスするとぐっすり眠りやすくなります。ただ、お風呂に入ると体温が上がりますが、眠るには体温が下がる必要があります。ですから、眠る90分前には入浴すると良いとされています。
こうして質の高い睡眠を確保すると、昼間、睡魔に襲われることも減るはずです。それでも眠くなるようでしたら、素直に一度仮眠して、頭をシャキッとさせたほうが安全運転のためです。