決断の日々
人は毎日のように決断を迫られている。
例えばビジネスパーソンが会社近くのコンビニでお昼ご飯を買うとき、サンドウィッチとサラダにするか、カップ麺とおにぎりにするか、迷う。
こんなとき、多くの人はその日の気分でどちらにするかを決断する。中には、昨日の食事、今朝の食事を思い浮かべ、そのバランスを考えて、さらに両方の値段を秤にかけ、どちらを選んだほうが自分にとってよりメリットのある決断になるのかを考える人もいる。ここで「腹が減った」という己の欲求に応えてガッツリ、ヌードルと米の飯の両巨頭を選ぶか、オサレでヘルシーに見えるパンと野菜の取り合わせで行くか、だ。この場合サンドウィッチも、野菜多めな商品をチョイスすることになる。
そんなことを0.5秒くらいで考え「気分で決めた」と装ってサンドウィッチとサラダを食べ、3時ごろに空腹を感じたりするわけだ。
楽して稼ぐ
話が全くそれたが、人は職業を選ぶときにも、どっちが自分のメリットになるかの選択を考える。いろいろある選択肢をそれぞれ天秤にかけ、どっちに傾くかを考える。
当然、なるべく楽に大金を得られる職業を選ぼうとする。仕事がきつくてノイローゼになったり、忙し過ぎて遊ぶ時間もなく、しかも給料が少なくていろいろ切り詰めながら暮らしていくなんてのはまっぴらゴメンだ。
できれば、座っているだけでチャリンチャリンとお金が手元に落ちてくるような仕事がいい。
座っているだけでお金になるような仕事なんてないけど、「楽に大金を稼げる仕事」ならある。例えばトラックドライバーだ。何しろ、仕事の大半はトラックの運転で、それで平均年収400万円台というのだから、まさしくボロ儲けだ。
だが、どういうわけか、多くの人がトラックドライバーという職業を選ばない。楽したいはずなのに楽な仕事を選ばない。人は理屈よりも気分に流されるのだろうか。フ・シ・ギ…。