ドライバーのための転職情報コラム

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トラックドライバー 体験談

長距離の配送でコツコツと働く楽しみ

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たまの出会いが楽しい

私は長距離トラックのドライバーをしています。
この仕事を始めたきっかけは、職業安定所の紹介です。当時勤めていた会社を辞め、車の運転ならできるからと、決めました。給与が歩合制になっていて、やればやるだけ稼げるところも魅力でした。
最初のうちは、前職のような、人間関係のストレスもないだろうからと、「とりあえず」の気持ちも強く、いわば気楽に取り組んでいました。
でも、トラックドライバーの仕事に慣れ、この仕事が自分に合ってると思うにつれ、できるだけ長く勤めたいなと思うようになりました。
楽しいのは、わずらわしい人と接することが少なく、気楽に過ごせる点です。長距離の仕事なので、一度会社を出ると2~3日、長いと1週間は戻りません。
配送先の担当者とも、4~5日、長いと2週間に1度くらいしか会わないわけです。それどころか、ずっと1人きりです。
人とはあまり接しませんが、春先、咲き誇る桜並木が続く風景を楽しんだり、秋は紅葉の中、トラックを走らせます。
日本には四季があり、南北に長い日本列島はその四季の訪れにも差があるんだななんて、妙に四季を実感するようになりました。

横断歩道で見かけたあの娘も成長して

長距離トラックの仕事に長く携わっていると、運ぶ荷のことなども分かってくるものです。また、そうした中にも、四季の移ろいのような、ちょっとした変化があるのも面白いものです。
たとえば、野菜を運ぶとそれぞれの旬が分かります。冬に必要な暖房機器は、冬にはもう輸送を完了していたりします。
工場のある地域によっての産業の特徴も分かってきます。
長距離だと、ラジオもそれぞれの地域の局の番組を聞くので、その地域差も面白かったりします。いわゆる「地元で人気のラジオパーソナリティ」は、やはり訛りがバリバリですから。
ある交差点で先日、小学生の登校の列に出会いました。そう言えば、数か月前にもこの交差点で信号待ちをしました。「上級生に手を引かれていた子も、そろそろ自分たちだけで通学してるんだろうな」なんて思って見てると、高校生くらいのかわいらしい女の子が小学生たちの後ろから歩いて来るのが見えました。
あの娘もまた、数年前までは同じように上級生に手を引かれていたのかな、なんて思うと、まるでトラックのフロントガラスに超長編映画を映しているような不思議な気分にもなります。
考えてみればそんな感覚を味わえるのも、ずっと健康で無事故・無違反を続けられたからこそかもしれません。地道な仕事ですが、自分に合ったこの長距離トラックの仕事を長く続けたいと思うようになりました。

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