やればやっただけ
トラックドライバーの仕事は、給与が歩合制になっていることが多く「やればやっただけ稼げる」なんて言われ、確かに平均年収は300万円台~700万円台だと言われています。
貧困化に歯止めがかからない日本にあって、結構高収入な仕事と言えるかもしれません。
そんなトラックドライバーですが、ここのところ人手不足が続いているようです。少子高齢化で、どの業界でも人手不足が続いているので、これはトラックドライバーに限ったことではないのですが。
それでもトラックドライバーが不足がちなのは、大勢の若者がトラックドライバーの仕事に魅力を感じにくくなっているからかもしれません。
放っておけない
昭和の昔、「トラック野郎」という人気映画シリーズがあり、中にはこの映画の主人公の心意気に魅了され、トラックドライバーになった人もいます。
反面、その主人公は腹巻、ダボシャツというチンピラスタイルだったため、「トラックドライバーは荒くれ者」というマイナスなイメージを広めてしまうことにもなりました。今なお「トラックドライバーはガラが悪い」と思っている人はいるので、その影響はかなり大きかったと言えます。
ただ、多くの人たちを魅了したその主人公は決してチンピラではありませんでした。義侠心が強く、困っている人を見ると放っておけない、とても情けに厚い人物で、仕事で全国を回り、そこで出会う、いろいろな「困っている人たち」を助けまくっていました。
やるときゃやる
それから時代は移り変わり、「トラック野郎」の主人公が乗っていたようなデコトラ、つまり電飾をキラキラさせたトラックは激減し、トラック運転手は良くも悪くもサラリーマン化していきました。
そんな令和のこの8月、デコトラの親睦団体のメンバーがその自慢のデコトラで岩手県に集まり、東北震災の復興チャリティ大会を開催したそうです。「トラック野郎」に魅了され、主人公の「人助け」の心意気を守り続けているからこそのチャリティ活動です。
この団体は、日本各地で災害が起きるたびに、救援物資を積んだトラックを被災地に走らせてきたということなので、やはりトラックドライバーってのは「やるときゃやる」人たちなのです。