濃厚
トラック運転手は基本的に1人で仕事をします。そのため、上司や同僚との人間関係はあまり密接ではないと思われています。
ただ、トラック運転手の仕事にも、会社にもいろいろあるので、すべてのトラック運転手の人間関係が密接ではないわけではありません。分かりやすく言うと、密接な人間関係のあるトラック運転手もいます。
長距離の仕事をしているトラック運転手は、上司や同僚と接する時間が短いので、比較的密接な人間関係ではないかもしれません。とは言え、それも個人差がある気がします。
つまり、それほど接する時間がなくても、個人的にとにかく仲間意識が強いと言うか、上司や同僚と仲良くしたがる人なら、その短い時間を使って濃厚な人間関係を構築するのじゃないかと思います。
実際、僕の先輩のトラック運転手に、そんな人がいます。
立候補
その人はとても人懐っこく、誰とも分け隔てなく仲良くしようとします。と言っても、グイグイと他人の懐に入っていくわけではないので、人に避けられることもありません。つまり、心配りが細やかなんです。
人間関係でも細やかな心配りができる人なので、運転もとてもていねいで、会社の運転手の誰もが手本にしています。「優れた運転技術」というのは、文字通りの技術的なことでも、器用なハンドルさばきでもなく、細やかな心配りができるかどうかだと、僕も先輩の運転から学びました。
そんな先輩は社内だけではなく、社外でも人間関係を大切にする人です。僕が勤める会社はいろいろな業界の荷を運ぶので、自然と先輩もいろいろ業界に幅広く人脈が広がりました。
僕らは半分冗談で「あれだけ人脈豊富なんだから政治家にでも立候補すればいいのに」なんて話しています。