言われたい
僕がこれを言われると一番うれしいという言葉は「好きなだけ食べて」だ。
想定しているのは、誰かに食事をおごってもらう場面。おごってもらうからには、基本的にこちらも遠慮しなければいけない。値段も、おごってくれる人の食事より高くなっちゃマズいかなとか、あまりボリューミーだと食べるのにも時間がかかるから、おごってくれる人より早く食べ終われそうなものにしなきゃとか、本当にいろいろ考える。
そこまで考えなきゃいけないとなると、食事をおごってもらうのもなかなか厄介だ。だからこそ、おごってくれる上に、いろいろ考えなくていいとなると、これはうれしさも天井知らずで跳ね上がる。「好きなだけ食べて」は、まさに免罪符的な言葉だ。
僕はトラック運転手という職業柄、どんな食事でもとにかくボリューミーなものを食べたがる。トラック運転手の仕事は体力仕事なので、少しでもカロリーを摂取したいからだ。
言ってみたい
おまけに、トラック運転手のスケジュールは道路状況でコロコロ変わるので、食事のタイミングもとても難しい。たっぷり食べたくても、普段はゆっくり食事していられる時間もなかったりする。
だからこそ「好きなだけ食べて」なんて言われると、そりゃもうテンション爆上がり。
いや、もちろん僕だって自腹で好きなだけ食べることはできる。できるんだけど、自腹で好きなだけ食べるときは誰かが「好きなだけ食べて」と言ってきても「言われなくても食べる」と思うだけで、別にうれしくはならない。だから、やはり人から言われて一番うれしい言葉となると、おごってもらう前提での「好きなだけ食べて」になるね。
正直、タダ飯はうれしいし。
逆に、自分でいつか言ってみたい言葉は「金に困ったことはない」かな。