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トラックドライバー 体験談

呪われた荷物だったかもしれない話

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真夜中の仕事

これは祖父から聞いた話。
祖父は若いころ、人口2千人くらいの地方都市でトラック運転手の仕事をしていた。
祖父が働いていたのは運転手が5人ほどの小さな会社だったが、その町の入り口近くには、お化け屋敷とも呼ばれる古びた廃墟が立っていたそうだ。2階建ての洋館で、お化け屋敷と呼ばれるだけあって不気味な佇まいだったとか。
ある日、港で降ろされた荷をその廃墟まで運ぶ仕事の依頼が来た。それは町の住人からの依頼ではなく、都会の商売人からの依頼だったし、誰も住んでいない廃墟に荷を届けるのもおかしな話だと思ったが、会社を通さない仕事なので、その分、手間賃も多かったし、その依頼主は廃墟を買ったと話していたらしい。
ただ、会社の仕事が終わってからこっそりトラックを使わなければいけなかったので、祖父はその話に乗らなかった。代わりに、祖父の先輩が2人でこの仕事を引き受けた。

異様な木箱

翌朝、祖父が先輩に聞いた話によると、運んだ荷は大きな木箱だったらしい。長さは2メートルくらいあり、幅も70センチくらい、高さもそれくらいというから、相当大きい。
また、少し変な臭いがしたのと、真夏だったにも関わらず、箱がひんやり冷たかったのも妙に感じたという。
その翌日、祖父が仕事でその屋敷の前を通りかかると、依頼人が屋敷の中に運んだのか、先輩2人が運んだはずの木箱は見当たらなかった。
さらにその後、夜に屋敷の前を通ったときには、屋敷の中から明かりが漏れていたように見えたので、確かに誰かが買ったのかもしれないと思ったそうだ。
ほどなく、祖父は転職して都会に引っ越した。その後、風の便りに、その町で住人たちがやつれていく、謎の病気が蔓延したという話を聞いたとか、聞かないとか。

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