微妙な表情
何でも「天気や曜日、時間帯などによってタクシー料金を変動させる」案が浮上してきているらしい。どっかの大臣が会議で提起したとかで、国交省は年内には具体的にどうするかを決めるつもりのようだ。
狙いは、タクシー需要を伸ばすためだそうで、確かに、天気や曜日、時間帯などによってタクシー料金を低くするなら、そういうときにタクシー利用者が増えるかもしれない。しかし、ということは売り上げたタクシー料金から歩合制で給与をもらうタクシードライバーは、料金が低くなるから収入が減るのかな、それとも需要が伸びて収入も増えるのかな。
仮にタクシードライバーの収入が減るのなら、タクシードライバーが微妙な表情を浮かべることになる。
そういや、天気や曜日、時間帯などによってタクシー料金が上がるってことはあるのだろうか。タクシー利用の需要を伸ばすためだから、多分上がるということはないかもしれないな。
ゴネるお客
しかし、曜日、時間帯ははっきりと数字で分かるから、料金を変えやすいけど、天気なんてどうするんだろう。
たとえば、雨の日は料金を変えると言っても、こっちで晴れてたのに、少し走っていたらいつの間にか雨が降っていた、なんてこともあるだろう。また、タクシーに乗っている間、チラッと雨が降ったとして、でも降りるとき、つまり精算するときに雨が降っていなかったからと言って、それで料金が低くならなかったら、お客さんは納得しないだろう。「さっきは雨が降ったんだから料金下げろ」と、ゴネるお客さんも出てくるかもしれない。
そういう細かいことを年内に決めるんだろうな。と言いつつ、行政のやることはいつも遅れがちだし、どうなるのか分からないというのが大方の予想かも。
とにかく、コロナ禍でタクシー業界も業績が落ち込んだのは確かだから、これがうまく効果を上げてくれることには大いに期待したいね。