おしゃべりは不要
タクシー運転手の仕事は接客業でもありますから、お客さんを不快にしてはいけません。できるだけ心地良くタクシーで過ごしてもらわなければならないのです。
とは言え、流暢なおしゃべりで視聴者を飽きさせないようにするテレビタレントではないので、流暢なおしゃべりは必要ありませんが、ていねいでおだやかにお客さんに接することが求められます。
そこで役立つのが、愛想の良い笑顔です。もちろん、大笑いや薄ら笑いなどは控えましょう。お客さんを安心させる、ちょうどいい微笑みを、鏡を見ながら練習すると良いかもしれません。
また、前述したようにタクシー運転手に流暢なおしゃべりは必要ありません。むしろ、タクシー運転手は聞き上手にならなければいけません。
タクシーのお客さんの多くは、タクシー車内で静かに過ごしたいと考えていますが、中にはタクシー運転手と会話したいお客さんもいます。会話と言っても、実は自分の話を聞いてほしいと思っているのです。
難しい敬語
そんな「話したい」お客さんの話をきちんと聞くと、お客さんはとても心地良くなります。その話に余計な運転手の意見や批評などははさまず、しかも聞き流したりせず、熱心に話を聞いてあげましょう。
もちろん、求められればさりげなく運転手自身の意見を言うのは構いません。
そうした会話以外でも、当然タクシー運転手はお客さんに目的地を尋ねたり、話しかけることがあります。そうしたときは、きちんと正しい敬語を使うことも忘れずに。
ただ、日本の敬語はいろいろ複雑なので、知らずに間違った使い方をしてしまう危険もあります。敬語に自信のない人は、シンプルに「ていねいに話す」ことを心掛けましょう。
加えて、車内や身なりを清潔にすることも大切です。
何にせよ、常にお客さんが快適に過ごせるように心を砕き、安全運転に注意しながらお客さんの様子にも気を配れば、お客さんが快適だと思う接客をできるに違いありません。