まとわりつくイメージ
私はトラック運転手の仕事をしています。
トラック運転手の仕事は結構イメージが悪く、私の知人も「過酷で辛い仕事」だと思っているようでした。
しかし、世の中にはトラック運転手はたくさんいます。今はトラック運転手不足と言われていますが、少なくとも毎日スーパーやコンビニに商品が並び、個人宅に通販で買った商品が普通に届くほどにはたくさんいます。
すると「過酷で辛い仕事」に日々耐えながら働いている「偉い人」がたくさんいることになります。
でも、私の同僚も仕事仲間のトラック運転手も「普通の人」ですよ。そのまま背広着てネクタイ巻けば、一流メーカーの営業マンで通用しそうな感じ。どこにも「偉い人」感も「過酷で辛い仕事に耐えている」感もありません。
まあ、人それぞれです。中には、いつも深刻そうに眉間にシワ寄せている人もいます。そういう人なんです。たぶん、お笑い芸人になってもそんな顔しているはずです。
しかしてその実態は
気楽そうに、のんびりした表情で黙々と仕事している人もいます。愛想の良い人も、無愛想な人もいます。
私はトラック運転手になって8年くらいです。確かに、この仕事に就いてすぐのころは、長時間ハンドルを握っているのは精神的に疲れました。荷の積み下ろしも辛かったものです。
でも、「慣れ」ました。
慣れると、勤務時間の多くの時間を運転していればいい、トラック運転手の仕事がとても「気楽な仕事」に思えてきました。
私は会社に自家用車で通っているので、満員の通勤電車で痴漢に間違えられる恐怖におびえる心配もありません。毎日、いろいろな人に会って自社商品を提案しなきゃならない営業マンの気苦労もありません。ひたすら視聴率を気にするテレビマンのストレスもありません。
というか、満員電車も気苦労もストレスも、こんな私もやってりゃ慣れるんですかねえ。