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タクシー運転手

タクシー運転手の怪談

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雨の夜

「幽霊の正体見たり枯れ尾花」なんてことわざがあります。
怖いと思って見ると、何でもないものまで怖い存在に見えてしまうという意味のようです。
タクシー業界には、昔からよく知られている怪談があります。
雨の夜、ひと気のない道で女性を見掛けます。たいてい、若い女性だそうです。運転手は内心、こんな夜遅く、しかも雨の日に若い女性1人が道端で何をしているのだろうと考え、ここですでに少し怖くなっています。
その女性が手を挙げるのでタクシーを停め、後ろのドアを開けると、女性が乗り込みます。「どちらまでですか?」と問うと「〇〇墓地まで」と答えるのだそうです。
運転手は内心、怖いなあと思いながらもタクシーを進めます。後部座席が気になり、ふと車内のルームミラー越しに後部座席を確認します。すると、誰も乗っていません。
しかし、ルームミラーのことなので、もしかしてたまたま写らなかっただけかもしれないと、自分に言い聞かせて運転を続けます。

消えた乗客

それで「乗っているはず」と自分に言い聞かせながら今度は肉眼で後ろを見てみます。すると、確かに女性が乗っていて、少し安心してそのままタクシーを走らせます。
タクシーはそのうち、目的地の〇〇墓地に着きます。
「お客さん、着きました」と、運転手が振り返りながら言うと、後部座席には誰も乗っていません。ただ、シートにはべっちょり濡れた後が残っていました…、という怪談です。
ただし、これも科学的にあり得ることなのだそうです。
つまり、すべては運転手の「怖い」という感情が見せた幻だったという説です。
そもそも、女性は最初からタクシーに乗っていなかったのです。手を挙げたのは、タクシーを止めるためだったのではなく、別の事情からだったのです。
だから、運転手がタクシーを止め、ドアを開けても乗ってくることはなかったわけです。しかし、運転手はタクシーを止めたからは乗ってくるはずだと思い込んでいたので、乗ってきたと勝手に信じてしまったのです。

幽霊の正体

それから目的地を尋ねたとき、墓地の名前を言われたのも、それだけは言ってほしくなかったという運転手の願望から、逆に、そう言われたと勝手に思い込んでしまったのです。
その後、ミラーで確認したら誰もいませんでしたが、そりゃ、最初から誰も乗っていなかったので当然、誰も写りません。
しかし、肉眼で見てみたら確かに乗っていたのが見えましたが、これも「乗っていてほしい」という強い思い込みが、そこにいない者を見せたということです。
目的地に着いて、ドアを開けても誰も下りません。これも当然です。最初から誰も乗っていないのですから。
シートが濡れていたというのも、雨の日ですから、前の客が持ち込んだ傘が濡れていたからかもしれませんし、ドアを開けたときに偶然、雨が降り込んだのかもしれません。
というわけで、タクシー運転手の定番的な怪談は、実は思い込みや勘違いである可能性もあるようです。
とは言え、中にはどうしても説明不可能な、不思議なできごともあるとかないとか…。

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