焼き放題
俺はトラック運転手で、焼肉食べ放題が大好きだ。
休みの日には2000円前後の焼肉食べ放題によく行く。周囲は高校生や大学生のグループが多かったり、床は油でベタベタ気味だったり、肉はハードに硬かったり、寿司のネタはペラペラで味が薄かったりするんだけど、どうにも嫌いになれない。
もともとアルコールが苦手な俺が、学生時代から友達が集まるとよく行ったのが、焼肉食べ放題だった。社会人になると、その友人たちはそれぞれの道に進み、居酒屋に行くようになったり、オサレなバーに通うになったり、カフェでタブレットを開いて仕事すると見せかけてエッチなサイトを見たりするようになったが、俺は相変わらず安い焼肉食べ放題に行く。
1人でも行く。たまには少し高めの焼肉食べ放題にも行くけど。
まんぷく
トラック運転手という仕事はなんだかんだ言って体力仕事だ。焼肉のようなスタミナ料理を体が欲している、と信じている。
加えて「好きなだけ食べていい」という「食べ放題」システムをこよなく愛している。「好きなだけ」、つまり「自由に食べまくることができる」ところに、自由度の高いトラック運転手という仕事を選んだ俺の琴線に触れる何かがあると思う。
仕事で初めて行く土地に行ったとき、焼肉食べ放題の店を見つけることがある。無性に入りたくなる。しかし「仕事と食べ放題を切り離して考える」が俺の信条。食べ放題は必ず休みの日に楽しむことにしている。
だって、満腹のあまり仕事中に眠気に襲われたら困るもん。