グルメるのは楽しいけど
トラック運転手は、特に俺のような長距離のトラック運転手は「いろいろな地方のおいしい料理を食べれていいね」とよく言われる。
確かに、地方に行って、時間的に余裕があり、飲食店に大型トラックを停められる駐車場がある場合は、そのおいしいメニューを味わえる。
だが、現実はそれほど気楽じゃない。大型を停められる駐車場のある飲食店は大きな街道沿いに限られ、またそうした駐車場はすでに埋まっていることも多く、また、食事できる時間は不規則になりがちだったり、急いで食べなきゃいけなかったりする。
それで俺は、地方のおいしいものを食べてやろうという気持ちを極力抑えることにした。そういう気持ちが最初からなければ、それを味わえないストレスもないはずだ。
だが、俺は昔からとっても食いしん坊なのだ。おいしいものに目がない。俺にとって人生最大の楽しみが、食べることと言ってもいいんじゃないか、と思えるほど。
信じれば道は開ける
そこで俺は、仕事で地方に行ったときの“食のテーマ”を絞ることにした。それで思いついたのが「うどん・そば」。
「うどん・そば」には地方によって特色があるところはあるし、消化もいいのでその後で腹具合を気にすることもないし、単品なら1つのどんぶりで食べ終わるので短時間で済む。
こうして俺は、全国さすらいのうどん・そばハンターとして各地でうまいうどん・そばを食べている。
全国にいろいろな「うどん・そば」、つまり麺類があるのが分かったよ。愛知県の安城市ってところはそうめんが特産品なのか、そうめんをメニュー化してた店があった。おいしかった。
そうめんって「家で食べるもの」ってイメージだったけど、外食としてもたまに見掛ける。ただ、それを実食したのは安城が初めてだった。調べると、他にも結構あるみたいだけどね。
俺にとっては意外な発見も楽しめた「うどん・そば」の探求。これからもこの道を究めていくつもりだ。