特殊な勤務形態ゆえ
タクシー運転手にとって何よりも大切なのは健康管理です。
いや、まあ運転手に限らず、健康管理はすべての人にとって大切なんですけどね。ただ、運転手は長時間安全運転に集中するために、心身ともに健康な状態でいなければならないというのは、いろいろな職業の中でも特に重視されることです。
特にタクシー運転手には「隔日勤務」という特殊な勤務形態があります。1日で2日分の仕事をまとめて行い、翌日は丸1日休むというものです。人間は寝だめができないので、生活のリズムが不規則になり、仕事中にものすごい眠気に襲われることになりかねません。
勤務日の前日は休みなのだから、たっぷり眠ればいいわけですが、前述した通り、寝だめはできませんし、もし休みの日の昼間なんかに眠ってしまったら、その夜になかなか眠れず、翌日は睡眠不足という最悪な状態で勤務に臨むことになってしまいます。
必要なことは勤務日の前は、昼間は活発に動き、夜しっかり睡眠をとることです。
そこで実践したいのが、質の高い眠りを手に入れるためのあれこれです。
ぐっすり眠るための方法
まずは快適な睡眠に誘ってくれる、自分に合った寝具、パジャマを見つけます。
パジャマは吸水性、吸湿性、通気性、保温性に優れ、丈夫で肌触りが良く、体に合ったサイズのものを選びましょう。布団も同様です。
枕もできれば、自分の体型、体格に合ったものにしたいものです。
お風呂も、心地良い眠りに誘ってくれる重要なアイテム。お風呂に入るとリラックスします。リラックスすると眠くなります。また、体温の変化もあって、温かいお風呂にゆっくり浸かると、ぐっすり眠れるようになります。
それから食事にも注目しましょう。栄養バランスのしっかり取れた食事をすることで、夜もぐっすり眠れるようになります。
タクシー運転手は睡眠薬を使うことができません。睡眠薬にも、飲んだ翌日の自動車の運転を控えるように表示されています。
なるべく自然な方法で快適な睡眠を十分にとり、安全運転で仕事できるようにしましょう。