今は未来
社会は私たちの想像をどんどん追い越し、SFチックになってきています。映画やマンガの中だけのものだったヒト型ロボットも登場しています。10数年後か数十年後には、単純労働は人に代わってロボットが行う風景も、当たり前のものになるかもしれません。
クルマの自動運転技術も今や試験段階です。そしてその技術はトラック輸送にまず使われるだろうと予想されています。トラック業界同様に人手不足の続くタクシーにも、いずれ自動運転の技術が搭載されるかもしれません。
そうした、SF化する私たちの生活の中で、自動運転とともに進められているのが「空飛ぶタクシー」の開発です。これは「ヘリタクシー」と言って、すでに実用化もされています。
ただ、ヘリタクシーは要するに「ヘリコプターのチャーター」であって、タクシーのように、ある程度気軽に利用できる、といったものではありません。
もしも‥
そんな中、欧米で開発されている「空飛ぶタクシー」は、ヘリコプターや飛行機のような大掛かりな設備などがなくても、気軽に飛ばすことができる、少人数用の小型飛行機です。
これも将来には自動運転車の開発を目指しているようですが、まずは人が運転するものが実用化されるのではないでしょうか。
空を飛ぶってことは運転手というよりパイロットです。旅客機のパイロットはカッコ良いと思われる憧れの職業で、もちろん高収入です。「空飛ぶタクシー」の運転手も、誰もが憧れる、高収入の仕事になるでしょう。
私は今30代で「空を飛ばないタクシー」の運転手をしています。自分で言うのもなんですが、高収入です。でも、多くの人が憧れないのか、前述したようにタクシー業界は人手不足です。
私がもう30年遅く生まれていたら「空飛ぶタクシー」の運転手になったかも。「空を飛ばないタクシー運転手」よりも仕事としては大変で苦労も多いかもしれませんが、夢とロマンがありますよね。