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タクシー運転手 トラックドライバー 体験談

運転手3人寄ればなんとやら

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タクシーvsトラック

僕はタクシー運転手なんだけど、トラック運転手をしている従兄弟がいる。どちらも運転手ということには違いないが、運転している車が違うだけではなく、運んでいるものも違う。それでもたまに会って話すと、不思議と話が合う。
特に近年はお互いに運転手の人手不足を嘆き、何か傷をなめあう思い。
そのうち「トラック運転手のほうが高収入で、気楽で、人気職業にならないのはおかしい」「タクシー運転手こそ高収入だし、休みもたっぷりあって、チョー良い稼業」といった自慢から「タクシー運転手なんて酔っ払いにからまれて最悪」「トラック運転手は拘束時間が長くてしんどいだけだろ」という、不毛な悪口の言い合いに発展する。
それは、血を吐きながら続ける悲しいマラソンですよ、全く!

実はもう1人の従兄弟も

僕の父親は3兄弟の長男で、トラック運転手の従兄弟は次兄の息子。で、3男の息子というのが、不思議な偶然というか、奇跡的に電車の運転士をしている。よくぞこうまで“運転”関係の職業がそろったものだ。スケキヨさんなら「偶然です、恐ろしい偶然が何度も重なったんです」とつぶやくだろう。
この3人が顔をそろえると、決まって運転手同士が結束して運転士を攻撃しちゃる。電車の運転士は人気の職業だし、聞くとトラックやタクシーの平均年収より収入も多いみたいだし、まあやっかみってところ。
「電車なんて決められたレールの上だけを走る、自由のない仕事」「言ってみれば飼いならされたペットだ」「運転士になりたがるヤツなんて鉄オタくらいだ」「鉄オタなんて気持ち悪い」‥って、僕たちの言い分って文章にするとかなりヒドイね。ほとんど子ども、ってそれじゃ子どもに失礼か。

完璧な人はいない

お酒を飲み、お酒が回り始めると、結局はトラック自慢、電車自慢が始まるんだけどね。
僕が運転するのはタクシーなので、取り立てて自慢ポイントもないのがシャクに触る。けど、ぼんやりと“普通の自動車”を自慢する。そのうちハイヤーの運転手になって高級車を自慢してやる! 今に見ていろでございますよ。

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