グルメは人のためならず
私はタクシードライバーになって5年、働き盛りの30代。
タクシードライバーとして仕事をしていて気を遣うのが、やはり食事だ。タクシードライバーはどうしても外食やコンビニなどの弁当が多くなるので、栄養バランスに気をつけないと、健康を管理できず、しまいにゃ体調を崩しかねない。
とはいえ、観光目的のお客様に「地元のおいしい店」を紹介するのもタクシードライバーの仕事。
「あのタクシードライバーは情報通だから、また次も利用しよう」と思われたら、タクシードライバーにとってありがたいリピーターにもなってくれるし、「あの町にはあんなにおいしい店がある」ってことがバズれば、地元の観光客が増え、タクシーの利用者も増えるかもしんない。乗客倍増三段活用だ。
サクサク、ホクホク
そんなわけで、時間や財布の中身に余裕があったりしたときや、休日などに、積極的にグルメ探訪をするようになった。
もともとトンカツが好きだったので、最初は目についたトンカツ店に片っ端から行ってみた。おいしい店もあったし、ちょっと「ムムム」な店もあった。そのうち、トンカツ以外の店に対する「グルメな勘」が養われ、店構えを見て「おいしいかも」とひらめくことも多くなった。
さらに、ほかの会社のグルメなドライバーとも知り合い、情報交換するようにもなった。こちらからはトンカツ店情報を伝え、代わりにラーメン店情報やケーキ店情報などをもらう。
情報をもらったら、もちろんちゃんと行ってみる。食べてみる。これが楽しい。