クレーンの付いたトラック
ユニック車というのは、クレーンの付いたトラックのこと。ただ、荷台がなく、運転席とは別にクレーンの操縦席がついているのはトラッククレーンと言って、また別。と言うか、ユニック車はトラッククレーンの中の1種類です。
ちなみにユニックというのは商品名です。このタイプのトラッククレーンのメーカーに古河ユニック株式会社という会社があり、ここのクレーンの付いたトラックが全国に普及し、いつの間にかほかのメーカーの同様のトラックも「ユニック車」と呼ぶようになりました。
さらにちなむと、ウィキペディアではユニック車のことを積載形トラッククレーンと言っています。
さて、ユニック車の運転には、トラック同様の免許が必要です。最大積載量によって普通免許、中型免許、大型免許が要るわけです。
それに加えてクレーンを操作するための資格も必要になります。これも吊り上げ荷重によってどんなものが必要になるかが違ってきます。さらにクレーンに物をかけ外しできる玉かけの資格もあればカンペキ。
ユニック車を運転するメリット
ユニック車を運転しなくても、中型などの運転免許とともにクレーンの資格を持っていると、業界では大きなキャリアアップに役立ちます。ただ、ユニック車ってあまり聞きなれない言葉ですが、実際は「ユニックドライバー求む」の求人も少なくありません。
荷積み、荷降ろしはもちろんクレーンで行うので、手積み、手降ろしはほぼなく、トラックドライバーとして働くときに懸念される「とてつもない力仕事」がないわけです。力仕事ではないので、体力に自信のない人もでき、女性ドライバーも活躍できます。それにあの、クレーンの付いた、サンダーバードチックなトラック、カッコいいですよね。
もちろん、クレーン操作というプラスアルファがあるので、収入も単なるトラックドライバーにプラスアルファされると考えていいでしょう。