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過去を逃れ
再会 タクシーにはいろいろなお客さんが乗ってきます。 大企業の社長、中小企業の社長、一流企業の営業マン、お上品そうな高齢者、女子高生のグループ、杖を持った母親らしき女性とその息子さんらしき中高年男性、 ...
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これで人手不足は解消?
自動運転 自動車の自動運転システムの開発が進んでいると言います。 要するに、自動車を人が運転せず、AIとかが運転するわけです。周囲の状況を正しく確認し、適切なスピードで車を走らせ、必要があれば方向を変 ...
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タクシー運転手の怪談
雨の夜 「幽霊の正体見たり枯れ尾花」なんてことわざがあります。 怖いと思って見ると、何でもないものまで怖い存在に見えてしまうという意味のようです。 タクシー業界には、昔からよく知られている怪談がありま ...
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明日を捜そう
興味の向かない仕事 僕は大学を出て、地元では多少名前の知られた企業に就職した。 給料も良かったし、休みもしっかり取れたので不満はなかった。その代わり充実感もなかった。 毎日、あまり興味の向かない作業を ...
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アンタッチャブル
安全な乗り物 「タクシー 安全」でネット検索すると、海外でのタクシーの安全な乗り方なんかが出てくる。 逆に言うと、日本のタクシーはかなり安全な乗り物だということができる。「日本国内でタクシーに安全に乗 ...
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栄光は誰のため
ちょっとした発想 技能検定という国家検定制度がある。 「技能に対する社会一般の評価を高め、働く人々の技能と地位の向上を図る」ためのものだ。主に「ものづくり」の仕事に携わる業種で実施されている。 つまり ...
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漆黒の追跡車
定番のシーン サスペンスドラマなんかを見ていると、登場人物が駅前なんかでタクシーに乗り込み、運転手に「あの車をつけてくれ」とか「前の車を追ってくれ」なんていうシーンがある。 私はタクシー運転手になって ...
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寒がりは震える:乗客は快適を望んでいる
熱中症の心配 夏になれば、いやがうえにも上がるのは熱中症のリスクです。何せ昨今は「屋内でも熱中症になるってよ」と言われていますので、恐ろしいことこの上ありません。 屋内でも熱中症にかかるということは、 ...
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光る目
雨降る夜に タクシーには実に幅広く、いろいろなお客さんが乗ります。長年、タクシードライバーとして仕事をしておりますと、お客さんの異変を感じ取るくらいのことはできます。 その夜も、どしゃ降りの雨の中、傘 ...
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狂喜人間
無意識の意識 僕は子どものころからタクシードライバーに憧れていた。 最初はアメリカ映画の「タクシードライバー」をビデオで見たからだ。と言っても、何もあういうバイオレンスなことに憧れたわけじゃない。僕に ...