海に石
俺はトラック運転手の仕事をしている。
トラック運転手は「トラックの運転だけしてりゃお金をもらえるんだから気楽で良いな」なんて言われるが、実はそうでもない。トラックの運転以外にもいろいろやるべきことがあるし、そのトラックの運転もかなりの長時間に及ぶ仕事があり、決して楽とは言えない。
じゃあ「ツラくてやっていられない!」と叫び、海に向かって石を投げたくなるかと言うと、そうでもない。
と言うか、どの仕事もそうだろうけど、「向き」「不向き」があるので、「向かない」人にとっては枕を涙で濡らすほどの過酷さがあっても、「向く」人にとっては「こんな楽な仕事だと分かってりゃ、前世でもやるんだった」なんて言えるだろう。
俺にはこの仕事は「向いていた」わけだ。
正直に吐露
それに、トラック運転手は運転免許とやる気さえあれば誰でもできる。今は求人も多く出ているので、就職先を見つけるハードルも低い。
ただ、運転免許とやる気さえあればとは言うが、運転免許も中型、大型とレベルアップするほど、免許の取得も難しくはなる。俺は「過程の話はしない」主義なので、中型免許取得にどれだけ時間がかかったのか、ここで説明したくはないが、1回で合格しなかったことだけは正直に白状しておこう。
それでもきちんと自動車教習所に通っていれば、誰でも取得できるから安心してほしい。
採用面接のときに中型運転免許や大型運転免許を持っていなくても、入社後に取れば良い会社もある。これも安心ポイントだ。会社によっては費用などを支援もしてくれるしね。