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トラックドライバー 体験談

カツ丼 vs 唐揚げ定食

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不毛な夜

俺はトラックドライバーとして仕事をしているのだが、トラックドライバーはなかなかな体力仕事なので、食事はガッツリ食べることにしている。
そんな俺がよく食べるのがカツ丼だ。どうしても食べ応えがあるメニューをチョイスしがちだし、カツ丼を食べると、何だか力が湧いてくる。
なんて話を先輩にしたら「俺は誰が何と言っても唐揚げ定食だ」と言ってきた。俺は別に何も言う気はなかったが、なぜか「唐揚げ定食のほうが上」という口ぶりだったので、つい「飯はカツ丼に限る」なんて言い返していた。誰がどう考えても不毛な論争だが、その日はカツ丼唐揚げ定食の魅力を言い合う夜になった。
先輩によると、唐揚げこそが鶏肉のうまみを最大限に引き出す料理であり、しかもタレなしでもイケるし、その後、塩だのポン酢だのマヨネーズだので味変ができるので、いつまでも飽きないのだそうだ。

厄介なシロモノ

俺は、カツ丼はカツとご飯を一気にかっ込むことで時短になるだけじゃなく、豚肉のうまみに卵の甘み、卵の栄養が加味され、豚肉料理の中でも最強だと主張した、らしい。
「らしい」というのは、正直、その夜のことは先輩も俺もあまり覚えていなかったからだ。内容に関しては、その話を聞いていた同僚が、なかばからかいながら後で話してくれた。
そのときは頭に血が上ってそれどころではなかったが、後で聞いてみると実にバカバカしかった。
その不毛な夜から1週間くらい経ってからだったろうか。俺は行きつけの食堂で、偶然、唐揚げ定食派の先輩と鉢合わせをした。先輩はカツ丼を食べていた。俺は唐揚げ定食を注文した。
実はもともと、唐揚げ定食も大好物だった。
結論。人の感情というのは実に厄介なのかもしれない。

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