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トラックドライバー

誰かを救えるはずの力

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キリキリ

相変わらずネットで「トラック運転手」をニュース検索すると、交通事故の記事が上がってくる。同じトラック運転手として、実に胸をキリキリと締め付けられる記事だ。
交通事故は毎日のように起こっていて、また事故を起こすのもトラックだけではないはずだが、トラックは車体が大きいだけに被害も大きく、目立ってしまうのだろう。
僕としては今日も我が身を顧みて、気を引き締めてハンドルを握るしかない。
その一方で「クレーン付きトラックのユニック車で、高齢者が田んぼに電動車いすを落としてしまって困っているところに通りがかり、その電動車いすを引き上げて助けた」なんて、ちょっとホッコリする記事も見つけたりする。
僕が乗っているのはユニック車じゃないので、そんな場面に通りかかっても記事の運転手のように助けられない。せめてどこかに助けを呼ぶくらいしかできないだろう。「さすがユニック車だ」と、変なところに感心した。

正義と善行と

もちろんその運転手は「ホメられたくて」そんなことをしたわけじゃなく、高齢者の「ぜひお礼を渡したい」という願いも最初は固辞したとか。しかし、その高齢者の言いようもなかなかすごくて「一生のお願いだからお礼を受け取って」と懇願したようだ。
「一生のお願い」をまさか無視するわけにもいかず、運転手は「お小遣い」を受け取ったそうだが、きちんと会社に報告。それを聞いた上司も「会社の看板を背負ってよく人助けをしてくれた」と、運転手に感謝したそうだ。
助けた運転手も、とにかくお礼をしたかった高齢者も、運転手を評価した上司も、登場人物の誰もに善意を感じられて、実にホッコリする話だ。
今の世の中、何だか「正義感」とやらが暴走しがちにも感じられるけど、「正義」を行うより、目の前の困っている人を助ける「善行」を行うほうが大切なようにも思った。

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