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トラックドライバー 体験談

うたかたの記憶

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うつらうつら

長距離のトラックドライバーは、一度仕事で家を出ると、2~3日、長くて1週間くらい、家に帰れないこともある。
そんな仕事では、寝るのもトラックの中だったりする。トラックの運転席で仮眠を取ることも珍しくない。
とにかくトラックドライバーにとって大切なのは無事に荷を届けることで、そのためには安全運転は絶対に守らなければならない。眠気に襲われると、運転に意識を集中できず、危険が危ないので、可能であれば仮眠を取る。
それで、ドライブインの駐車場なんかにトラックを停め、20分なり30分なり時間を決め、運転席でうつらうつらと船をこぐ。目覚ましに起こされる前に、ふと目が覚めたりすると「しまった、運転中に寝落ちしたか!」なんて勘違いしてびっくりして飛び上がることもある。冷静になって「そうか、仮眠していたんだ」と思い出してほっとする。これは言ってみれば、トラックドライバーあるある。

ぶつかる!

さて、その日僕は、いつものように長距離輸送の仕事でトラックを運転していた。まだ2日目だったが、昼になじみの食堂でカツ丼の大盛りを食べてしまい、腹の皮が張ると目の皮がたるむのたとえの通り、眠くなってきてしまった。
ただ、眠気に襲われたときにはすでにトラックを走らせていて、しかも周囲にはトラックを停められるような場所がなく、記憶によれば、確かあと20分も行けば、大きな駐車場のある店にたどり着くはずだった。
僕は刺激のある錠剤を口に放り込み、そこまで頑張ろうと思った。しかし、眠気がどうしようもなく襲ってくる。錠剤の刺激も一瞬だけで、あっという間に意識がもうろうとしてくる。
そんな、思い出しても危ない運転を続けていて、ハッと気づいて前を見ると、すぐそこまで対向車が迫ってきていた。
「ダメだ! ぶつかる」と思った瞬間、僕はビクンとして運転席で目を覚ました。落ち着いて周囲を確認すると、食堂の駐車場に停めたトラックの運転席にいた。
眠気と戦いながら運転する、ものすごくリアルな夢を見てたのか、それとも現実で事故に遭った瞬間、時間を逆行したのか。 

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