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タクシー運転手 体験談

夜10時30分のタクシー運転手

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稼ぎどき

僕はタクシー運転手の仕事をしている。
タクシー運転手にとって夜の繁華街はかなりの稼ぎどき、稼ぎ場だ。
ただ、僕には夜10時30分には、必ず行きたい場所があった。行きたいというより、行かなければいけない場所だ。
仲間のタクシー運転手は稼ぎどきなので、その時間には大いに稼いでいる。しかし、僕はその時間をいわば休憩時間に当てている。休憩時間をどのタイミングで取ろうが自由なので、こういうとき、タクシー運転手は便利だ。
いや、タクシー運転手じゃない、普通のサラリーマンなら仕事が終わり、とっくに帰っている時間なので、むしろタクシー運転手なりゃこその苦労かもしれない。
10時30分が迫っているのに、まだお客さんを乗せているということもある。早くお客さんを降ろして、すぐにも行きたいので、内心ソワソワしているが、タクシー運転手たるもの安全運転厳守。急いでいることはおくびにも出さず、黙々と運転を続ける。そしてお客さんを降ろしたら、これまた猛スピードで行きたいところをグッとこらえて交通ルールを守りつつ、その場所へ向かう。

犠牲

その10時30分に何があるのか。
これは至極簡単で、実は11時まで営業している、あるスーパーで半額値引きが始まる時間なのだ。
そんな理由で稼ぎどきを諦めるの?と驚くかもしれない。もちろん、僕だってそんなことだけじゃ、稼ぎどきに休憩したりはしない。
しかし、僕がよく行くそのスーパーではその時間帯、すごく僕好みの女性がレジを担当しているのだ。
セルフレジが広まり、また、女性のパートは夕方くらいまでの勤務が多く、スーパーでそんな時間まで働いている女性が激減している上、まさに僕好みなたたずまいのその女性に会うためなら、僕は稼ぎどきだって犠牲にしてやる!
なかなか残念なオチで申し訳ないけど、そういう秘かな楽しみって大事。
ただ、「行かなければいけない」は大げさだ。やはり「どうしても行きたい」が正しい。

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