ドライバーのための転職情報コラム

KORAPITA(コラピタ)

タクシー運転手

明日を捜そう

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興味の向かない仕事

僕は大学を出て、地元では多少名前の知られた企業に就職した。
給料も良かったし、休みもしっかり取れたので不満はなかった。その代わり充実感もなかった。
毎日、あまり興味の向かない作業をこなし、過不足なく過ごす。「興味の向かない」という点では、学校に通うのとあまり気持ちは変わらなかった。
そういう生活は小学校から大学までの日々で慣れていたし、疑問も持たなかった。一度、母親にそんな愚痴をこぼしたら「仕事なんてそんなものよ。休みの日に趣味とか好きなことをすればいい」と言われた。そんなものかと思った。
しかし、1年経ってそれまでと違う部署に異動になり、そこで出会った先輩が僕に変化をもたらせた。
先輩と言っても1年上なだけ。だから僕と同じくらい若い。しかし、学生の延長のような気分で活気もなく仕事している僕と違い、その先輩は明るく、いつもとても元気だ。

実力主義の脅威

あるとき、僕はその先輩に、どうしていつも明るいのか、それとなく聞いてみた。先輩は「仕事が楽しいから、自然と明るくなる」といったようなことを言った。
僕は驚いた。「仕事が楽しい」かどうかなんて、考えてもみなかったからだ。
僕は「仕事を楽しむ」という発想がなかったと言ったら「どうせやるなら、楽しまないともったいない」と先輩。僕はなんだか暑苦しさを感じて鼻白んだ。
しかし、さらに1年経つと、そんなことも言えなくなってきた。その先輩が大きなプロジェクトに異例の大抜擢をされたのだ。いわゆる「実力主義」というやつだ。噂では給料も異例の上昇を見せたらしい。
何となく出社していたら何となく昇給して安泰という時代は終わった。今の世の中は、頑張るヤツに報酬が転がり込む時代だ。当たり前っちゃ当たり前だけど。

キラキラ

そんなとき、たまたま高校時代の友人と街で再会した。
平日だったので僕は背広姿だったが、友人はカジュアルな恰好だった。聞くと、タクシードライバーの仕事をしていて、月に18日くらいが休みで、その日も休みだったとか。
そういえば彼は昔から車が好きで、同じく車好きだった僕とも、よく車の話題で盛り上がったっけ。そうか、あれだけ好きだった車を運転することを仕事にしたのか。
彼も先輩同様、キラキラと輝いて見えた。
僕はそれからじっくり考え、転職を決意した。どうせ一度の人生だ。「好きなこと」にその人生を費やしてみたくなった。
だが、肝心の自分の「好き」がなかなか定まらない。
母親にそんな愚痴をこぼしたら「今日見つからなかったら、明日また捜せばいい。そう、明日を捜しない」と言われた。そんなものかと思った。

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