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タクシー運転手 体験談

狂喜人間

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無意識の意識

僕は子どものころからタクシードライバーに憧れていた。
最初はアメリカ映画の「タクシードライバー」をビデオで見たからだ。と言っても、何もあういうバイオレンスなことに憧れたわけじゃない。僕に強く印象が残ったのは、主人公が何やらけだるい音楽に乗って深夜の街をタクシーで流すところだった。
タクシードライバーは真夜中に仕事をして、普段は見られない街の表情、特に街の裏側の表情を知ることができるのじゃないかと、ドキドキした。それに単純に「車の運転」にも興味を持った。
そんなこんなでいろいろあり、20代後半でタクシードライバーになった。
しかし、これがなかなか難しかった。タクシードライバーは映画「タクシードライバー」を見ててもそこまで分からないけど、接客業でもある。ところが、僕はその接客に苦手意識が強かった。
自意識過剰だと分かってはいるんだけど、まず最初のあいさつもなかなかできない。ようやく声を絞り出しても、噛んでしまう。

催眠で暗示

そんなわけで研修でも教官をさんざん手こずらせた。ようやくタクシードライバーとしてデビューしても、接客に苦手意識があるからか、なかなか業績が伸びない。
で、焦れば焦るほどうまくいかない。
先輩に相談すると「自意識が過剰なんじゃないか」と、分かっていたことを指摘された。
でもまあ、もっともだ。
そこで僕は「自意識」を変えることにした。
僕は「あなたは接客が得意です、いつも自信にあふれたあいさつをします」と自分で自分の声を録音し、それを聞きながら寝るようにした。自己流だけど、自己催眠だ。
すると不思議なもので、本当にお客さんに普通にあいさつできるようになった。毎日、自信を持って仕事できるようになった。売り上げが上がり、思わず狂喜乱舞したくなった。
先輩にそう話すと「そりゃ、そろそろ仕事に慣れただけだろ」と言われたけど。

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