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トラックドライバー 体験談

トラック運転手の休日

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ダラダラ過ごす

その日は休みだった。
トラック運転手なんて勤務時間が長く、ろくに休めないなどという人がいるが、とんでもない。トラック運転手だって休みはある。
独り身の俺は、いつもの休みと同じように、早朝に目を覚ましたものの布団の中でうつらうつらと過ごし、布団を抜け出したのは朝も10時を過ぎてからだった。
大学時代は、休みになると昼近くまで寝てたもんだが、社会人になるとさすがにそうはいかない。体内時計とやらで、いつもと同じ起床時間に勝手に目覚めてしまう。
しかし、その後、布団の中でダラダラできるのはやはり休みの日ならではだ。これが至福の時間。
これで結婚でもすればまた違うのだろう。子どもでもできればなおさらだ。
あいにく、翌日はまた仕事だったので、せっかくの休みの日でも洗濯はしなきゃいけない。とは言え、全自動の洗濯機に洗濯ものを突っ込むだけなので、大した手間じゃない。これで干したり、取り込んだりも全自動でやってくれれば言うことない。自動車の自動運転システムの開発も良いが、洗濯の全自動化もどっかでやってくれないだろうか。

気ままにドライブ

それはともかく、昼前には洗濯ものも干し終えた。
俺はおもむろに車のキーを手に取り、家を出て駐車場に向かった。仕事でトラックを運転しているのに、休みの日も車を運転する。我ながら、よほど車の運転が好きなんだと実感する。
俺はどこに向かうという目的もなく、ただ運転を楽しみたくて湾岸道路で車を走らせた。仕事で乗るトラックとは違って運転席の高さは低いので、遠くを見通せるということはないが、視点が道路に近いので、よりスピードを体感できる。やはり運転は楽しい。
調子に乗ってスピードを出し過ぎないよう自戒しながら、湾岸道路を進む。すると、前に車が停まっているのが見えてきた。
近づくと、運転手は車から降りてボンネットを開けている。
これでその運転手が若い女性なら、ちょっとしたクサいドラマなんだけどなあ、なんて思っていたら、本当に若い女性だった。

夢から覚めて

俺は自分の車を停め「どうしたんですか?」なんて言って彼女に近づいた。鼻の下は10センチくらい伸びていたに違いない。
それがきっかけで俺は彼女と付き合い始め、ついに結婚‥というところで目を覚ました。
朝7時。いつも俺が起きる時間だ。
今日は休み。だが、横で眠る妻がそろそろ起きて仕事に行く。今日は俺がいろいろ家事をしないといけない。子どももまだ小さいので手がかかる。グズグズしていないで、とっとと起きよう。
俺が妻と出会ったのは高校の同窓会で、厳密に言うと再会。だが、高校のころの彼女を覚えていなかったし、向こうも同様だった。
再会は劇的というわけではなかった。
独身時代には、夢で見たようなダラダラした休日、気ままなドライブもしていた。楽しい日々だった。
だが、今のほうが幸せだと思う。

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