長時間だけど
僕らタクシードライバーの勤務には隔日勤務という、ちょっと特殊な勤務があります。
朝から翌日の深夜までほぼ20時間くらい勤務し、それから丸1日休みます。その約20時間勤務を月に12回くらいこなし、残りの18日間くらいが休みです。月に18日間の休みです。特殊でしょ?
ただ、世間的には「約20時間勤務」ってことが広まり過ぎて、そのせいでタクシードライバーは「長時間働く過酷な仕事」と言われたりします。
しかし、一流企業のビジネスマンだって朝8時30分くらいに出社し、深夜まで働き、しかも翌日だってまた朝早く出勤するでしょう。平日は毎日そんなんだそうですよ。テレビ局のADだの広告会社の営業なんてのも、すごく過酷だと聞きます。
それに比べたらタクシードライバーのほうがよほど楽だと思います。
長時間だから
とは言え、人それぞれに向き不向きや好き嫌いがあります。
僕はもともと車が好きだったので、長時間の運転もあまり苦にならないんですよね。休みの日も自家用車でドライブに出掛けてしまうほどです。それも観光スポットに出掛けてそこで遊ぶと言うより、ただ運転するのが目的。
だから、普段仕事ではあまり走らない高速道路をかっ飛ばし、SAで少し休憩したらまた戻るという感じです。
接客は少々苦手だったけど、それも経験を積むうちに慣れてきました。
20時間勤務の隔日勤務も、やっていくうちに慣れてきました。朝からタクシーを運転していると、時間帯ごとにタクシー利用者が出没する場所も分かってきたりして、長時間勤務には長時間勤務ならではの利点があることにも気づきましたし。