売り手市場なりゃこそ
私は昔から職業を選ぶのに、自分が女性だからと意識することはなかった。
それで、車の運転が好きだし、自由そうだったし、稼げると思ったのでトラックドライバーになった。とは言え、トラックドライバーは「過酷」とか「キツイ」とか「汚い」とか、悪いイメージもよく聞くので、就職先選びはじっくりやった。
幸い、今はトラックドライバー不足で求人が多く、思った以上に選択肢があった。そんな中で私が重視したのは、ドライバー研修や安全講習などの従業員育成、人材育成にきちんと力を入れているかどうかだった。
働く身としては休日や給与も大きな関心事。私だって安月給で長時間働かされるのは嫌だ。それなりな給料、それなりな勤務日数は会社選びでは重要。
けど、従業員をちゃんと貴重な人材と見てくれているかどうかは、かなり重視した。人材を貴重と思うなら、待遇もちゃんとしているはずだから。
未経験でも安心
特に私は、業界未経験だったので、今の会社の新人研修制度はとてもありがたかった。そこで仕事も覚えたし、会社への信頼感も芽生えた。
入社前は、実はあまり気にしてなかったんだけど、入社してみると、ウチの会社は他に比べて女性のドライバーも多かった。皆、異業種から転職してきた人ばかりだけど、きちんと研修を受けられる会社ってことが大きなポイントだったみたい。
それに職業選択に男も女も関係ないと思っていたけど、やはり職場に同じ女性がいるとありがたい。
私はトラックドライバーとしてはまだまだヒヨッコだけど、経験を積んで、ゆくゆくは研修の指導員になって後輩たちにトラックドライバーの仕事の楽しさを教えたいな。私が先輩の指導員に教わったように。